宮崎県小林市の移住促進PRムービーです。

この作品のキモは「発見」です。
ひとつは言葉についての「発見」。まだ最後までご覧になっていない方は、最後までご覧になってから「続きを見る」をクリックしてください。

この作品では、語り手が小林市に移住してきたフランス人男性なので、視聴者はてっきり彼がフランス語で小林市のことを紹介しているのだと思い込んでしまいます。

ところが彼が語っているのはこの地方の方言である「西諸弁(にしもろべん)」だったというのが落ち。

言葉というのは不思議なもので、日本語の方言が聞き慣れない者には外国語に聞こえるということがよくありますね。

西諸弁がフランス語に聞こえる、ということがひとつの「発見」です。

もうひとつの発見は、フランス人を語り手に持ってくることで、小林市の風景をひとつの異国のように見せようという映像の作り方です。

私は伺ったことがないのですがおそらくは小林市といえど、撮影すればふつうの日本の風景だと思うのです。

th_img_71015_2しかし、この映像は慎重にカラーグレーディング(色調整)がされています。アンバートーンを基調にした繊細な色づかいのおかげで、どこかの異国のような景色に描き直されました。

言葉の点はミスディレクションですが、この小林市の中に潜む「異国らしさ」を演出したことこそが、この作品のキモといえるでしょうね。

全部で1分半ほどの映像ですが、短さの中に「バズる(ネットで伝搬される)要素」を詰め込んだからこその成功があるといえるのではないでしょうか?