前回はFusionの特徴ともいえるノードベースのインターフェイスをAfter Effectsとの対比で説明しましたが、もうちょっと踏み込んで説明したいと思います。

空画面A

Fusionを起動した時の標準画面はこんな風になってます。
(書き込んである文字は私が適当に創作したもので、別にFusionの公式名称ではありません)

ノードを書き込むのはフローウィンドウですね。ここにツールを追加するには、メニューの「Tools」か右クリックメニューで「Add Tool」から追加するツールの名前を選ぶとか、CTRL+BでBinを表示させてそこからツールをフローウィンドウにドラッグ&ドロップするなどの手段があります。

さて、前回の最後にもどって4面割画面のフローをみてみることにしましょう。

移動4面02

 

2段目にあるTransformというツールで小画面の大きさや位置を設定できることは説明しましたが、そもそもそれをどこで説定するかお話ししていませんでした。

各ツールの設定は、フローウィンドウ上でそのツールを選択した上で、右側にあるコントロールパネルで設定します。

コントロールパネル

寄ってみるとこんな具合です。
(見にくかったらどの画像もクリックしていただくと大きく表示されますよ)

コントロールパネルUP

各ツールそれぞれいろいろな設定項目があります。これはTransformの設定画面なので、タブがひとつだけですが、ツールによっては複数のタブを切り替える設定画面もありますのでご注意。

とりあえず4面割ができることはわかりましたが、4面それぞれが最初から背景に板付けでいる状態ですね。せっかく背景にグラデを敷いているんですから、4面のひとつひとつが時間差でスライドINしてきて4面割が徐々にできあがっていく、というような展開としましょう。

After Effectsだと、メインが「タイムライン」と呼ぶくらいで、左から右に時間が流れることになっています。キーフレームもこのタイムライン上に設定しますね。

ところがFusionのフローウィンドウはたんなる設計図で時間の概念がありません。たまたま今は左から右へ処理が流れるように配置してありますが、それも自由です。

コントロールパネル上でキーフレームをつけたい項目を右クリックするとメニューが表示されますが、その一番上に「Animate」という項目があります。

Animate

まさにこれがAEでいうストップウォッチ・アイコンですね。これにチェックを入れることでアニメーション可能になり、最初のキーフレームが設定されます。

そして、画面下のタイムスケールを操作して次のキーフレームを置く時間に移動して、同じ項目に新しい設定値を入力してもう一度右クリックをしますと、先ほどの「Animate」が「Set Key」と変わっていますので、それをクリックして2番目のキーフレームを置きます。

それで、このキーフレームを調整するにはどうするかというと、フローウィンドウのところにタブ切替えがありますから、そこから「Spline」を選びます。そうするとフローに替わってスプラインエディターが開きます。

スプラインエディター
スプラインエディター

アップにしてみるとこんな感じ。

Spline Editor UP

ここで、キーフレームの変化曲線をいじれるわけですね。ちなみに、入るときは直線的で、徐々にスローダウンして停止するようにベジェ曲線をいじっておきました。

ちなみに、同じタブから「Timeline」というのもあるので選んでみますと。

Timeline

こんな風なAE的な画面が開きます。これはこれで、素材の尺とかがわかりやすい。ここからキーフレームの位置くらいはいじれますが、変化曲線はさわれません。

ということで、Fusionで簡単な動きをつける基本操作でした。