文章が読まれない時代

日本社会は急速に「文章を読まない・読めない」社会へと変わっていっています。

【2019年ビジネス書大賞 大賞】AI vs. 教科書が読めない子どもたちビジネス書大賞2019をとった「AI vs 教科書が読めない子どもたち」(新井紀子国立情報学研究所教授著)によると、全国2万5千人規模の調査で「高校生の半数以上が、教科書に書かれている文章を読解できない」という驚きの事実が明らかになっています。
これは文字が読めないのではなく、文章を読み解く能力が足りないのです。

若者たちばかりでなく大人も、できるだけ文章を読まないですまそう、という方向に向かっていると感じます。

一方で、スマホの普及により、動画の視聴は日常的に行われるようになりました。
スマホ動画というと若者のイメージですが、たとえばYouTubeの年代別ユーザー層を見ると全世代にわたって70%以上の人々がYouTubeを日常的に見ていることがわかります。

広告媒体、チラシやWebサイトも、教材、テキストやマニュアルも、主に文章と静止画(写真やイラスト、図式など)を組み合わせて出来ていますが、今の時代それでいいのでしょうか?

映像力とは

映像には強いパワーがあります。私はそれを「映像力」と名付けました。
映像力はいくつかの力に分類することができます。

1.動きを見せる力

百聞は一見にしかず、というように動きは言葉で表現することができません。
映像で動きそのものを見せるのが理解の早道です。

2.信頼を感じさせる力

映像を通じて人の話を聞くことは、ある意味対面することに近いのです。
映像を通じて、口調、表情、仕草などの情報が伝わります。
視聴者は出演者に対面した時と同じような信頼感を感じます。

3.臨場を感じさせる力

映像を通じてある場所を見ることは、その場所へ行くことの疑似体験です。
情報量の多い映像は、その場所の雰囲気や実感まで感じさせてくれます。

4.言語を越える力

映像は言葉によらない共通体験です。
話す言語の違う人々とコミュニケーションするためには映像はたいへん有効なツールとなります。

5.印象を残す力

映像は左脳が司る言葉とは違って、右脳で処理されます。
右脳は大変強いイメージ記憶力を持っています。
映像で見たことは印象が深く、強く記憶されます。

これら5つの映像力を活かせば、さまざまな局面で企業活動に元気を与えることができます。

スマホを持つ手幸い、私たちは簡便な制作ツール(スマホやカメラなど)、コストのかからない伝達手段(ネット・SNS)を手に入れました。
映像を活用しない手はありません。

 

 

「人手不足」が中小企業を苦しめる

はたらく若者たちいま日本の企業が共通にかかっている病気があります。それは「人手不足」という病です。

どの企業も、労働力を確保するために大きな投資をしています。それでも、十分な人手を集めることができません。

大手企業なら、マスメディアやネットメディアを使ってアピールをすることもできますが、中堅以下の企業ではそれもままなりません。

そんな時、映像力が企業のお力になれると思います。

採用ブランディングとは

人手不足の解消には「採用ブランディング」が効く、と物の本に書いてあります。

でも「採用ブランディング」とはなんでしょう?

あちこちググって調べてみましたが、難しい言葉ばっかり並んでいて、イマイチ理解しにくいです。

私流に表現するとこんな言葉になります。

採用ブランディングとは、求職者に「この会社で働きたい」と思ってもらえるようにする取り組みのこと。
ただし、労働条件や労働環境の改善そのものを除く。

スマホを見て考え込む女性人手不足の時代ですから、求職者は就職先を自由に選べるのです。そんな時に一番の決め手になるのは何でしょうか? 給料の高さ? 休日の多さ?

一番の決め手になるのは「この会社で働く自分の姿が想像できる」ということではないでしょうか?

つまり、イメージです。心動かされるイメージを提示してくれる会社があれば、多少の給料の差よりも、そちらを選んでくれる可能性が高いわけです。

このイメージを提示するということでは、映像に勝るものはありません。

どんなイメージを描く?

じゃあ、どんなイメージを描いたら人は来てくれるのでしょうか?

1.ウソをつかないこと

ウソをついて良く見せかけようとしても、入社したらすぐバレます。だまされたと思って、離職されてしまいます。

2.絵空事を描かないこと

情報化時代ですからいろんな人の本音がすぐにアンテナに引っかかります。テレビCMのようなフィクションの素晴らしい職場風景を描いても、求職者の心は動きません。

3.本音を見せること

人の心を動かすのは「リアル」です。被写体が本音を語れば、映像はそれを視聴者の心にストレートに伝えてくれます。

スーパーの店員映像を使って、リアルな企業の姿をさらけ出すこと。それが心を動かします。

そして、その発信が届くのは、求職者だけじゃないんです。

すでに働いている従業員の心にも、御社を選んでくれているお客様の心にも、まだ御社を知らなかった地域の方々の心にも、そのメッセージは届くのです。

採用をめざした発信が、企業のブランディングにも、さらにはマーケティングにも力を貸してくれるのです。

映像はプロにしか作れないのか?

文章を書くこと、つまり作文は小学校から大学まで習います。
それでも、大人になって文章を書くことが苦手な人は多いです。

絵を描くことは、幼稚園から高校くらいまでは習いますね。
それでも、大人になって絵がちゃんと描ける人は少ないです。

カメラ(スマホ)を被写体に向けてシャッターボタンを押すことは誰にでもできます。
動画を撮ることも同じです。カンタンです。

だから、InstagramやYouTubeがこれほど盛んになったのです。
誰でも動画を撮影して、発信できる時代です。

「でも、いい写真や動画が撮れなくて」とおっしゃる方。
当然です。
だって、学校で習わないんですから。
専門の学校に行った方を除いて、誰もが我流で撮影しています。

少しだけプロのノウハウを注入すれば、誰もが映像クリエイターになれる素質を持っています。
撮影や編集のノウハウ、そして一番大切なのは、どういうコンテンツを作るか、という企画構成のノウハウ。

企業の中にいる人だって、ちょっと努力すればできます。

少しだけ、ノウハウを学びましょう。後は、一緒にコンテンツを作っていきましょう。

企業として、映像を使った発信ができることは、今後の伸びる企業の条件なのです。