「紹介」は「説明」ではない

ツカミがうまく行ったとしましょう。そこですかさず商品を紹介します。

ここで勘違いしてはいけないのは、これは商品(あるいはサービス)の「説明」ではないということです。

わかりにくい販促映像を作ってしまう悪い例は、この「説明」から入ってしまう、ということが多いです。
視聴者が何を説明されているのか、よくわからないまま、「この商品の根幹をなす技術は〇〇で」とか、「このサービスは海外では一般的になっているもので」とか、説明を重ねられていくと「ちょっと待って」という感じになります。

「今から紹介する商品(サービス)は、〇〇層に向けて××の課題を解決してくれる、画期的なものです」
たとえばこんな具合に、まず視聴者の心に商品(サービス)の特徴を焼き付けるのが「紹介」です。

自己紹介する時、仕事なら「〇〇株式会社で、△△の営業をやっております、●●と申します」と言いますよね。
詳しい情報はその後ですね。それと同じです。

5W1Hを当てはめる

新しい商品(サービス)であれば、その概要を紹介します。
5W1Hという言葉がありますが、それを当てはめると、わかりやすいかもしれません。

(When) どのような時に使われるものか?
(Who) どういう人が使うものか?
(Where) どういう場所で使われるものか?
(Why) なぜ、それが使われるのか?
(How) どのような効果を及ぼすものか?

その他にも、さまざまな要素を紹介しないといけないかもしれませんが、最低限これらを明確にしておくと、見ている人はわかりやすいです。

これまでによく知られている商品の改良版であれば、どのように改良されたのかを紹介します。

(課題) 従来の商品では、〇〇という欠点があったが
(改良点) ××という改良をほどこしたところ
(効果) △△という効果が得られ、その欠点を克服した。

というようなことです。

細かいことは次の「アピール」の項目にまかせ、ここでは簡潔にします。
全体5分の販促映像であれば、1分以内と思っていてください。

映像的な構成としては、ここは商品(サービス)を存分に見せるパートです。

次項「アピールのパート」に続く