「求人を出しても応募がない」
「面接後に辞退されてしまう」
そんな悩みを抱える経営者の方は多いです。
給与や待遇を見直しても、効果が出ないこともあります。
なぜなら、採用の「やり方」自体が時代に合わなくなっているからです。
「履歴書を送ってもらい、面接をして、合否を決める」
この流れは、企業が「選ぶ立場」だった時代のものです。
今日は、あるユニークなアプリの事例を紹介します。
そこから、中小企業が勝つためのヒントを探りましょう。
そこにある「発想」を盗んでいただきたいのです。
第1章 「面接」という儀式は限界を迎えている
これまでの採用活動は、とても時間がかかります。
書類選考をして、一次面接、二次面接、最後に社長面接。
この長いプロセスは、会社が選ぶ側だった時代の遺物です。
若い求職者は書類選考の結果を待っている間に、決断の早い他社に行ってしまいます。
優秀な人材ほど、待ってはくれません。
また、「面接」にも限界があります。
会議室で向かい合い、用意された模範解答を聞く。
これでは、お互いの本音などわかりません。
入社後の「思っていたのと違う」というミスマッチの原因になります。
大手企業と同じ土俵で、同じ選考フローをしていても勝ち目はありません。
中小企業には、別の戦い方が必要です。
第2章 「社長メシ」という黒船
ここで「社長メシ」というアプリを紹介します。
株式会社ユナイテッドウィルが運営するサービスです。
キャッチコピーは「社長ゴチになります」。
出典:社長メシ公式サイト, https://shachomeshi.com/
仕組みはシンプルで、履歴書は不要です。
社長がアプリ上で食事会を企画し、求職者が応募します。
マッチングすれば、いきなり社長とご飯を食べに行きます。
もちろん、食事代は社長のおごりです。
これは従来のプロセスを破壊しています。
間に「人事部」を挟みません。
スキル審査の前に、まずは「人間同士」として出会うのです。
美味しいご飯を食べながら、リラックスして話す。
そうすることで、お互いの「素」が見えてきます。
社長はビジョンを語り、求職者は夢を語る。
「審査」ではなく「対話」から始めるのです。
出典:PR TIMES, 社長メシ 登録社長数500名突破!,https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000028230.html
第3章 若者は「メンター」を求めている
「どうせタダ飯が目的だろう」 そう思うかもしれません。
しかし、利用者の声を見ると、それだけではないことがわかります。

「生き方について学べた」
「社長の失敗談にハッとした」
ネット上には、そんな感想が多く見られます。
出典:社長メシ公式note, 社長メシ体験談, https://note.com/shachomeshi_uw/
彼らは単なる就職先ではなく、人生の「メンター(指導者)」を探しています。
「この人の下で働いてみたい」 そう思える出会いを求めているのです。
会社の説明会で聞く「福利厚生」の話よりも、社長の「人生観」のほうが心に響きます。
これは、社長との距離が近い中小企業にとって大きなチャンスです。
会社の規模ではなく、「社長の魅力」で勝負できるからです。
第4章 ツールではなく「発想」を真似る
大切なのは、このアプリを使うことではありません。
「選考の前に、対話の席を設ける」という発想を取り入れることです。
いきなり「結婚してください」というのはハードルが高すぎますよね。
まずは「お茶でもしませんか」と誘うのが自然です。
履歴書を送らせる前に、一度会って話す機会を作る。
「面接」ではなく「カジュアル面談」と呼ぶ。
合否は関係ないことを伝え、安心させる。
そこで、あなたの思いを伝え、相手の話を聞く。
信頼関係ができてから、「応募してみない?」と誘う。
この順番に変えるだけで、結果は変わります。
「ウチのような無名な会社には誰も来ない」と諦めないでください。
席を用意して待つのではなく、ドアを開けて声をかけるのです。
社長自らが前に出て、求職者と向き合う熱意が人を動かします。
最後に:LINEでドアを開けておく
その「ドア」を作る手段として、LINE公式アカウントがあります。
今の若者はLINEをしない?インスタなどのDMでやり取りしている?
いやいや、彼らだって家族があります。
家族との連絡のためにLINEは必ず使っています。
求人サイトにLINEのボタンを置き、こう伝えてみてください。
「応募前に、チャットで社長に質問できます」
これだけでハードルは劇的に下がります。
「職場の雰囲気はどうですか?」
そんな些細な質問から会話が始まります。
特別なアプリを使わなくても、身近なツールで「社長メシ」のような体験は作れます。
履歴書を待つのはやめましょう。
まずはあなたから心を開き、対話のテーブルを用意してみてください。





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