採用にだってマーケティングの考え方が必要だ!

マーケティング

求人を出してもなかなか応募が来ない――
そんな悩みを抱える中小製造業の経営者の方は多いのではないでしょうか。

じつは「採用マーケティング」という考え方を取り入れば、 知名度が高くなくても、しっかりと人材を集めることが可能になります。

この記事では、「採用マーケティングとは何か?」という基礎から、 実際にどう進めていけばいいのかを4つの章にわけてやさしく説明します。

目次

第1章 そもそも採用マーケティングってなに?

採用マーケティングとは、 「人材の採用活動にマーケティングの考え方を応用すること」です。

簡単に言うと、応募してほしい人を“お客さん”だと思って、 その人にとって魅力ある会社に見えるように工夫することです。

商品を売るときには「誰に」「何を」「どう伝えるか」と考えますよね。
採用でも「どんな人に来てほしいか」をはっきりさせて、 その人が共感するようなメッセージを発信していくのがポイントです。

マーケティングをかじっている人でしたら、こんなことは先刻ご承知でしょう。
しかし、採用にも同じ考え方が通用するとは、思っておられなかったんじゃないでしょうか?

売りたい相手を知り、その人が買いたくなるように伝える
この流れを採用にもそのまま当てはめることで、人材採用の結果もまったく違ってきますよ。

第2章 まずはペルソナ設定から始めよう

「ペルソナ」とは、 理想の応募者を具体的にイメージした架空の人物像のことです。
このことは以前に別の記事で詳しく書きました。

年齢、性格、価値観、ライフスタイル、仕事への考え方など、 できるだけリアルに想像して設定します。

たとえば「22歳の男性。工学系の大学新卒。 人間関係に不安があり、安心して働ける職場を探している」といった具合です。

ペルソナを作れば、その人の心理が想像できるようになります
どんな言葉でメッセージを伝えるか、 どんな写真やデザインにするかを考えられるようになるんです。

第3章 伝える内容をよく考えることが大切

まずは、どんな内容を伝えるかを決めましょう。

「どんな条件か」だけでなく、 「働くことでどんな変化が得られるか」を明確に伝えることが大切です

「半年で◯◯技術のスキルが身につきます」
「未経験でも先輩がサポートしてくれる環境です」

など、 応募者にとってのメリットをはっきり伝えることがカギです。

求人サイトでも、ペルソナを想定して、 その人が知りたいと思っている情報をメッセージとして発信すれば、注目してもらえます。
なぜならば、現在Indeedなどの求人サイトを見てみると、 ほとんどが自社のアピールと条件しか載せていないからです。

だからこそ、求職者目線で「この会社に応募したら自分にどんな未来があるか」 を伝えることで、他社と差別化ができるのです。

その上で、SNSやブログ、自社採用サイトなども活用して、 複数のチャネルから魅力を伝えていくことが必要です。

第4章 PDCAで改善を繰り返そう

うまくいっているかどうかは、 ちゃんと数字でチェックすることが大切です。
求人ページのアクセス数や応募数、 「お気に入り」登録の数などを見て、 反応が少なければ改善しましょう。

このとき大事になるのがPDCAの考え方です。
Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(確認)→ Act(改善)を繰り返していきます

たとえば、アクセスは多いけど応募が少ないなら、 メッセージが響いていないのかもしれません。

そんなときは、数字のチェックだけでなく、 メッセージの見直しや写真の変更、タイトルの調整など、 内容そのものを変えていくことも必要です。

改善を繰り返すことで、 より魅力の伝わる求人に育っていきます。

まとめ

採用活動にも、マーケティングの視点がとても大事です。

「誰に来てほしいか」を考え、 「その人にどう響かせるか」を工夫するだけで、 採用の成果は大きく変わってきます。

まずは小さなことからでかまいません。 ひとつずつ試して、理想の採用を実現していきましょう。

よかったらシェアしてください!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次