撮影現場
撮影現場ではいろいろな人が働いてる

映像制作業界は、建設業界と似ています。

大手のゼネコンの現場に行っても、ゼネコンの社員は現場監督くらいです。
働いている作業員の多くは、別の会社の社員であったり、日雇いの大工さんやバイトの人であったりします。

映像制作業界もこれと同じで、さまざまな専門家が集まってきて、現場を作っているのです。

たとえば、広告代理店に映像制作を発注したとしますと、営業と制作の担当者2名くらいがその仕事につきます。広告代理店がゼネコンだと思えばいいでしょう。

実際の制作業務は、おそらく映像制作会社に委託されて行うことになります。
これはゼネコンの下につく中小規模の建設会社みたいなものです。

映像制作会社からその仕事にかかわるのは、その会社の体制によってちがいますが、2~3名くらいのものでしょうか。制作の総責任者であるプロデューサー。これは現場監督みたいなものです。
その他、制作の実務を担当するプロダクション・マネージャーやそのアシスタントがつきます。

撮影を担当するのは、撮影技術会社と呼ばれる専門家集団でしょう。
実際に、カメラを振るのは、フリーのカメラマンであるケースも多いです。

照明を当てるのは、照明技術会社が専門家として存在します。
カメラマンと同じように、フリーランスで働く照明スタッフも多いです。

これらの技術者集団をたとえるなら、電気工事会社や水道工事会社といった、設備関係の会社のようなものですね。担当するのは一部かもしれませんが、それぞれの分野の技術をもった独立した会社です。

その他、特機(カメラを空中で移動させるクレーンや、地上で動かすドリーなど)の専門家、美術の専門会社、車両やロケハンを担当するロケーションサービスというような会社が参加することもあります。

私ですか? 私の立場は、独立して設計事務所を営む設計士みたいなものでしょうか。