中小企業の採用成功の勝ち筋は、意外なところにありました。
労働人口は減る一方です。
ということは、人材はどこかから奪ってくるしかありません。
どこから奪うのが正解か、そのためにはどんな施策をとればいいのか、詳しく解説します。
深刻化する人手不足の現実
日本は今、かつてないほどの人手不足に直面しています。
少子高齢化の進行により、労働力となる生産年齢人口は年々減少し続けています。
厚生労働省が発表した2024年6月の大阪府の有効求人倍率は1.31倍でした。
これは求職者1人に対して1件以上の求人があることを意味します。
まさに「超・売り手市場」の状況です。
この状況は、中小企業にとって極めて厳しいものです。
求職者は知名度が高く安定しているイメージのある大企業を選びがちです。
中小企業が大企業と同じ土俵で戦っても、勝ち目はありません。
多くの経営者が「うちのような会社には良い人材は来てくれない」と諦めてしまうかもしれません。
しかし実は、中小企業が採用競争に勝つための「勝ち筋」が存在するのです。
終身雇用制度の終焉と新たなチャンス
かつての日本では終身雇用が当たり前でした。
しかしその考え方はもはや過去のものとなりました。
現在では一つの会社に骨をうずめるという価値観は薄れています。
それは大企業に勤めている社員も例外ではありません。
大企業(従業員1000人以上)に入社した大卒新入社員のうち28.2%が3年以内に離職しています。
(厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況」による)
この事実は多くの人が「今の会社がすべてではない」と考えていることを示しています。

大企業で正社員として働く人のうち36.5%が「転職を考えている」と回答しました。
(大手転職サイト「マイナビ」の調査)
これが中小企業にとっての希望の光となる「転職潜在層」の存在です。
狙うべきは「パッシブな転職潜在層」
注意すべき点があります。
「転職してもよい」と考えている人すべてが積極的に転職活動をしているわけではないのです。
転職を考えている人のうち実際に「転職活動を行っている」アクティブ層はわずか15.8%に過ぎません。
(転職情報サイト「doda」の調査による)
残りの84.2%は
「情報収集をしている」
「良い求人があれば応募したい」
といった受け身の姿勢でいる「パッシブ層」なのです。
彼らは日常的に求人サイトを眺めたり転職エージェントに登録したりはしていません。
普段は自分の仕事に集中しており、転職はあくまで選択肢の一つとして考えているだけです。
この事実は従来型の採用活動の限界を示しています。
求人媒体に広告を出したり人材紹介サービスを利用したりする方法では、アクティブ層にしかアプローチできません。
しかし本当に優秀で自社にマッチする可能性のある人材は、むしろパッシブ層の中にこそ多く眠っているのです。
つまり中小企業が採用競争に勝つためには、この「パッシブな転職潜在層」にいかにして出会うかが鍵となります。
SNSが唯一の攻略法である理由
では、どうすればパッシブな転職潜在層に出会うことができるのでしょうか。
彼らは求人媒体を見ていないのですから、そこに広告を出しても意味がありません。
ここで登場するのが唯一にして最強の武器となる「SNS」です。
総務省の調査では20代の92.7%がSNSを利用していると報告されています。
現代の若者たちはテレビや新聞、雑誌よりもSNSから情報を得ることが圧倒的に多いのです。
彼らはまるで呼吸をするかのようにSNSを利用しています。
友人とのコミュニケーションはもちろん、趣味や関心事、社会の出来事に関する情報もすべてSNSを通じて収集しています。
これは仕事やキャリアに関する情報も例外ではありません。
彼らはSNS上で偶然目にした企業の投稿からその会社に興味を持つことがあります。
「こんな面白そうな会社があったのか」
「この会社なら自分のスキルを活かせるかもしれない」
そう感じさせることができれば、パッシブだった彼らの心は転職へと動き出すのです。
SNS採用の具体的なメリット
SNSを使えば企業は自らの言葉で直接転職潜在層に語りかけることができます。
仕事のやりがい、職場の雰囲気、社員の成長ストーリー。
求人票だけでは伝わらない生の魅力を発信することで彼らの心を掴むことが可能です。
しかもSNSの多くは無料で始めることができます。
これは採用に大きなコストをかけられない中小企業にとって非常に大きなメリットです。
たとえSNS広告を利用するとしても、多額の広告費は必要ありません。
大手転職サイトのような月数十万円ものコストをかけないですみます。
従来の採用手法では大企業の資金力に太刀打ちできませんでした。
しかしSNSなら創意工夫次第で大企業を上回る効果を期待できます。
SNSは情報発信だけでなく双方向のコミュニケーションも可能です。
投稿に対するコメントやメッセージを通じて、求職者との関係性を築くことができます。
これにより単なる求人情報の提供を超えた深いつながりを作ることが可能になります。
今すぐ始める採用革命
中小企業の人材採用における勝ち筋は明確です。
パッシブな転職潜在層を狙ったSNS採用こそが、採用競争を勝ち抜く唯一の方法なのです。
大企業と同じ土俵で戦うのではなく、まったく新しいフィールドで勝負することが重要です。
SNSという武器を手に、あなたの会社の魅力を積極的に発信していきましょう。
そのためには、会社じたいを「良い会社」にしていく改革の努力も必要です。
優秀な人材は求人サイトの向こう側ではなく、SNSの向こう側で待っているのです。
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