会社口コミサイトにはどんな対策をすべきか?

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求職者の約7割が就職・転職時に会社口コミサイトをチェックし、その内容で応募行動を変えています

OpenWorkやキャリコネなどの主要サイトでの評価は、採用活動に直接影響を与える重要な要素となりました。

本記事では、口コミサイトの特徴から悪評によるダメージ事例、そして良い評価を獲得するための具体的対策まで、採用担当者が知っておくべき実践的な情報をお伝えします。

目次

第1章 会社口コミサイトとは何か?どんなサイトがあるのか?

会社口コミサイトとは、実際に働いた社員や元社員が企業の内情を投稿するプラットフォームです。
求職者にとって「リアルな職場の声」を知る貴重な情報源となっています。

現在、日本で影響力の大きい主要サイトは以下の通りです。

OpenWork(旧Vorkers)

最大規模を誇る口コミサイトです。
登録ユーザー約630万人、社員クチコミ約1,670万件を保有しています。
東証プライム上場企業の95%以上が掲載されており、転職者に最も参照されています。

キャリコネ

転職者向けの年収・評判共有に特化したサイトです。
登録企業数約619,055社、掲載口コミ約30万件以上を誇ります。
実際の給与明細や福利厚生の詳細情報が豊富です。

みんなの就職活動日記(みん就)

新卒学生の定番口コミサイトです。
掲示板投稿約1,438万件、ES・選考体験記10万件超が蓄積されています。
就活生の8割以上が利用していると言われています。

就活会議

新卒学生・内定者向けのクチコミサイトです。
学生利用者21万人超、ES体験記297,016件を保有しています。
社会人の声と学生の選考体験が同時に確認できる点が特徴です。

これらのサイトは採用活動に大きな影響を与えています。
エン・ジャパンの調査では、社会人の約50%が就職・転職時に社員口コミをチェックしています
そのうち約7割が「口コミの内容で応募・選考行動を変えた経験がある」と回答しています。

第2章 会社口コミサイトにはどんな口コミが載るのか?

口コミサイトに投稿される内容は多岐にわたります。

給与・待遇・昇給制度については具体的な数字が投稿されます
「基本給○○万円、賞与年2回で合計○ヶ月分」といった詳細情報です。

昇給・昇進の公正さや残業代支給の有無も重要なポイントです。

労働時間・休日・残業は最も関心の高い項目のひとつです。
「週休2日でも祝日出勤が多い」
「残業時間が月○時間を超える」
など、実態が赤裸々に書かれます。
特に製造業では夜勤やシフト制の評価が分かれるポイントです。

仕事内容・やりがいでは業務の専門性や成長性が評価されます
「技術力が身につく環境」
「幅広い業務が経験できる」
といった前向きな意見がある一方で、
「単調作業の繰り返し」
「やりがいを感じない」
という厳しい意見も見られます。

会社の評価を上げる口コミには共通の特徴があります。
具体的な改善事例や制度の活用体験が書かれています。
「研修制度が充実していて資格取得をサポートしてもらえた」
「上司が親身に相談に乗ってくれる」
など、体験に基づいた内容です。

反対に評価を下げる口コミは感情的な内容が多くなります。
「パワハラが横行している」
「サービス残業が当たり前」
といった告発的な投稿です。
人間関係のトラブルや労働環境への不満が強く印象に残ります。

第3章 悪い評価によるダメージ事例

口コミサイトの悪評は採用活動に深刻な影響を与えます
実際に起きたダメージ事例を3つご紹介します。

事例1:長時間労働の告発による応募者激減

ある製造業企業では、元社員が「月100時間超の残業が常態化している」と詳細に投稿しました。
具体的な勤務時間や上司の発言まで記載された結果、求人への応募者が前年比で60%減少しました
特に20代の若手からの応募がほぼゼロになり、採用計画の大幅な見直しを余儀なくされました。

事例2:パワハラ告発による企業イメージ失墜

建設・施工業の中堅企業で、複数の元社員が上司のパワハラを詳細に告発しました。
「怒鳴り声が毎日響く職場」
「精神的に追い詰められて退職した」
といった投稿が相次ぎました。

結果として新卒採用の説明会参加者が大幅に減少し、内定辞退率も70%を超える事態となりました

事例3:給与不透明による信頼失墜

技術系企業で
「昇給基準が不明確」
「頑張っても給与が上がらない」
という投稿が複数見つかりました。

具体的な年収データと共に「将来性に不安」という意見が多数投稿されました。
その結果、中途採用の面接で給与体系について厳しく質問されるケースが増加し、
優秀な候補者の辞退が続出しました

これらの事例に共通するのは、一度悪評が広まると回復に時間がかかることです。
口コミは検索結果の上位に表示されるため、長期間にわたって企業イメージに影響を与え続けます。

第4章 良い口コミを増やし、悪い口コミを防ぐ対策

口コミサイトでの評価向上には、内部改革と情報発信の両輪が必要です。
具体的な対策を段階別にご紹介します。

良い口コミを増やす対策

まず職場環境・制度の改善が基本です。
労働時間の適正化、有休取得促進、定期昇給制度の透明化を進めましょう。
製造業で多い「単調作業」への不満には、業務ローテーションやチーム制導入で変化を持たせることが効果的です。

従業員への口コミ投稿促進を行うのもいいでしょう。
社内広報や人事面談で企業の長所を共有し、自発的な投稿を促しましょう。
「○○制度が仕事に役立った」など事実に基づいた投稿を歓迎すると呼びかけます。
ただし投稿強要や報酬付与は利用規約違反なので厳禁です。

悪い口コミを防ぐ対策

定期的な従業員アンケートで課題を早期発見します。
残業多、休暇少、キャリア不透明、職場環境などの問題を把握して対策を講じます。

特に中堅社員は給与昇給に、若手は職場環境とやりがいに不満を抱きやすいため、年次に応じたフォローが重要です。

悪い口コミが載った時の対策

悪質・事実無根の誹謗中傷には削除申請が可能です
OpenWorkには「誹謗中傷や事実と異なる内容」の非掲載ルールが明示されています。
しかし多くの場合は社員の率直な意見のため、内部対策が基本となります。

指摘された問題点は真摯に受け止めて改善計画を立てます
そして公式発信によるフォローアップを行います。
プレスリリースや企業SNSで改善策や新制度をアナウンスし、正しい情報を広く伝えることで誤解を解消します。

関西・大阪エリアでは、ISSリアライズ(4.51点)、PLAN-B(4.42点)、アピステ(4.17点)などがOpenWorkで高評価を獲得しています。
これらの企業は継続的な職場改善により、口コミでの高評価と採用力強化を両立させています。

口コミサイトの管理・活用は、優秀な人材を呼び込む有力な手段です。
地道な改善活動を通じて、求職者に選ばれる企業を目指しましょう。

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