応募が少ない理由、増やす方法

若者たち

「求人を出しても、まったく応募がない」
「面接にこぎつけても、すぐ辞退されてしまう」
そんな悩みを抱える中小企業の経営者は少なくありません。

でも、その理由は“運が悪い”からではありません。
明確な原因があります

この記事では、「なぜ応募が少ないのか?」という構造的な問題と、 「どうすれば応募が増えるのか?」という具体的な戦略を解説します。

採用に悩む経営者の方が、今日から動けるヒントが詰まっています。

目次

なぜ応募が少ないのか?

人手不足の時代だからしょうがない
そう思っていませんか?

たしかに少子化は進んでいます。
ですが、国土交通白書2024によると、女性や高齢者の就業が増えており、全体の就業者数はむしろ微増しています

つまり、「働き手がいない」のではなく、「自社に来ていない」だけなのです。

自社に応募が少ないのは、“何かがズレている”わけです。
そのズレに気づかず、昔と同じように求人を出しても反応がないのは当然です。

では、どんなズレがあるのでしょうか?

応募が少ない原因は3つのズレ

中小企業の採用でありがちな“ズレ”は、次の3つです。

① 求人内容と求職者の視点のズレ
② 会社の情報発信と求職者のリサーチ手段のズレ
③ 価値観とメッセージのズレ

① 求人内容と求職者の視点のズレ

「仕事内容」「給与」「休日」などの条件が書かれていても、 求職者が本当に知りたいのはそれだけではありません。

会社ではどんな1日を過ごすのか?
職場の雰囲気は静か?にぎやか?
どんな人たちが働いているのか?
新人はどんなふうに教えてもらえるのか?
自分にできそうな仕事か?

こうした「現場のリアル」や「入社後のイメージ」が湧かないと、応募には至りません。

求職者の立場でいえば、知らない会社に履歴書を出すのは、ある意味“賭け”です。
だからこそ、求人票の文章だけで判断できないときは、応募をやめる、という選択になってしまうのです。

事務的な求人票や、無機質な言葉だけでは、安心感も共感も生まれません。

「自分に合うかもしれない」と感じてもらうためには、情報の“量”より“伝わり方”が重要です。

② 会社の情報発信と求職者のリサーチ手段のズレ

若い世代は、求人票だけでなく、ネット検索やSNS、AIで企業情報を調べています。

ホームページが古い。
動画がない。
口コミが出てこない。

それでは「よくわからない会社」と思われ、応募されません。

③ 価値観とメッセージのズレ

いまの10代後半〜20代の多くは、
「やりたいことができるか」
「自分の意見を聞いてもらえるか」
「自分が成長できるか」を非常に重視しています。

「ずっと同じ会社で働きたい」という意識は薄く、むしろ「最初の職場で何を学べるか」「社会人としての土台が作れるか」を重視する傾向があります。

「アットホーム」「安心して働けます」といった言葉だけでは、「古くさい」「ゆるいだけでは?」とネガティブに受け取られることすらあります。

また、若い世代は「上司が怖い職場はイヤ」「無意味な上下関係はムダ」とはっきり考えています。

だからこそ、どんなスキルが身につくのか、どんな挑戦ができるのか、成長のチャンスがあるか── そういった具体的なメッセージを伝えることが必要です。

それがないと、「なんとなく古そうな会社だな」とスルーされてしまうのです。

どうすれば応募が増えるのか?

ズレを解消すれば、応募は自然と増えていきます。

大事なのは、「伝わる求人」にすること。
そして「見つけてもらえる会社」になることです。

そのためには、応募者の視点に立って「自社をどう見せるか?」を考える必要があります。

雰囲気、働く人、仕事のやりがい、将来性──。
文字だけでは伝わらない部分を、動画で見せることも有効です。

また、検索に引っかかるように情報発信を増やすことも必須です。

応募者が企業を調べるとき、GoogleやSNS、AI検索、口コミサイトなど、複数の手段を使います。

それらすべてで「この会社、いいかも」と思ってもらえる状態をつくることが、応募数アップへの第一歩です。

応募を増やす戦略3つ

では、具体的に何をすれば応募が増えるのか? 効果的な戦略を3つにまとめました。

① 動画で会社の空気を見せる

社長の想いや社員の声、働く現場を動画で見せることで、 「この会社で働く自分」をイメージしてもらいやすくなります。

安心感と共感を得るには、顔が見えるコンテンツが効果的です。

② 求人票にストーリーを加える

ただ条件を並べるのではなく、
「この仕事が社会にどう役立っているか」
「どんな人が入社して活躍しているか」など、
背景やドラマを加えると、ぐっと興味を持たれます。

③ 情報発信を増やし、検索対策をする

ホームページ、SNS、YouTube、口コミ、社員インタビューなど、 ネット上に情報が多ければ多いほど、信頼感が高まります

AIやDeepResearchにも拾われやすくなり、応募者の行動につながります。

まとめ

「応募が来ない」のは、偶然ではなく“理由がある”ということ。

魅力が伝わっていない。
会社が知られていない。
価値観のズレがある。

この3つのズレを正しく理解し、 それぞれに対して具体的な対策を打てば、 中小企業でも十分に応募を増やすことができます。

まずは、自社の求人が「誰に、どう伝わっているか?」を見直すことから始めましょう。

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