感情設計で求人を作る~求人に応募が来ない本当の理由~


また来なかった
求人を出して、1週間。

メールボックスを開くたびに、胃のあたりがズンと重くなる。
「今度こそ」と思って、給与を少し上げました

休日の欄も、丁寧に書き直しました。
でも結果は変わらなかった。

「うちの条件が悪いのだろうか」「この地域では無理なのか」と、だんだん自信をなくしていく。

そんな経験をしている経営者・個人事業主の方に、今日お伝えしたいことがあります。
原因は、条件じゃありません

目次

第1章 求人が読まれない、本当の理由

求人票は「情報を正確に並べるもの」だと思っている方がほとんどです。

給与、勤務時間、仕事内容、応募条件。
必要な情報は、ちゃんと書いてある

でも、それだけでは読まれないのです。

求職者が求人を開いてから閉じるまで、わずか数秒から十数秒と言われています。
「情報が足りないから読まれない」のではありません。
感情が動かないから、離脱される」のです。

どんなに丁寧に書いても、感情が動かなければ、次の行は読まれません。
これが現実です。

「文章を丁寧にしたのに変わらない」
「情報を増やしたのに変わらない」
という方は、ここを見直す必要があります。

第2章 人が応募を決める、心理の仕組み

「この会社で働きたい」という気持ちは、どこから生まれるのでしょう。

条件を比べた結果でしょうか。
いいえ、違います。

人間の意思決定は、感情が先に動いて、理屈はあとからついてきます。
「ここで働きたい」という感覚が先にあって、そのあとで条件を確認するのです。

条件は「感情が動いた後の、後付けの確認作業」にすぎません。

さらに、求職者には2種類のニーズがあります。
表面ニーズ」と「本音ニーズ」です。

表面ニーズとは、給与・休日・勤務地など、言葉にできる要望のことです。

本音ニーズとは、
「職場の雰囲気は怖くないか」
「長く続けられるか」
「自分を大切にしてもらえるか」
といった、なかなか言葉にされない感情のことです。

ほとんどの求人票は、表面ニーズには答えています。
でも本音ニーズには、答えていません。

本音を外された求職者は「なんか違う」と感じて、言葉にしないままページを閉じます。
だから企業側には「なぜ来ないのか」が、永遠に見えません。

第3章 感情設計とは何か

では、どうすればいいのか。
その答えは「感情設計」です。

感情設計とは、難しいことではありません。
「読んだ人が、どんな気持ちになるか」を意識しながら、情報の順番と言葉の温度を決めること。
それだけです。

特別な文章力はいりません。
センスも才能も関係ありません。

「この一文を読んで、相手はどう感じるか」を考える習慣、それだけです。
ここでいう「順番」とは、どの情報を最初に置くかということです。
「温度」とは、硬い言葉で書くか、寄り添う言葉で書くかということです。

この2つを変えるだけで、同じ内容の求人票が、まったく別の印象になります。

第4章 応募が生まれる、感情の5ステップ

求職者が「応募しよう」と決めるまでに、感情は5段階を経ています。
この流れを知らずに求人票を書くと、どこかで必ずつまずきます。

① 共感「この会社、自分のことをわかってくれそう」

求職者が今感じている不安や悩みに、先に触れます。
「ああ、自分のことだ」と思ってもらえれば、続きは自然と読まれます。

② 安心「怖くない、変な会社じゃない」

求職者は、あなたの会社を疑いながら読んでいます。
職場のリアルな雰囲気と、具体的な事実を示すことで、その疑いを解きます。

③ 期待「ここに自分の居場所があるかもしれない」

どんな人が働いていて、どんな関係性があるかを伝えます。
「活躍できそう」ではなく「居場所がありそう」という感覚を作ることが大切です。

④ 現実「自分にもできそう、条件も合う」

感情が動いて初めて、条件を確認してもらえます。
仕事内容・給与・応募条件は、ここに置きます。

⑤ 行動「応募してみよう」

最後に、応募へのハードルを下げます。
まず話を聞くだけでもOKです」という一言が、背中を押すことがあります。

多くの求人票は、①②③を飛ばして④から始まっています。

「なんか違う」と感じさせて離脱されるのは、この順番のズレが原因です。
次回は、感情設計を実際の求人票に落とし込む方法をお伝えします。

順番の作り方、信頼の生み方、そしてAIを使って感情設計を再現する方法まで、具体的に解説します。

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