古典的コピーの型「ふたりの若者」で求人コピーを書く

2025年5月25日

広告コピーには、昔から人の心を動かしてきた「型」があります。
こうした古典的な構造を活用すれば、今の時代でも魅力的な求人コピーが作れます。

こういう「型」を求人コピーに応用すれば、若者の心をつかむ強力な文章が作れます。
今回は有名な古典的コピーの型を使って、AIエンジニアの求人コピーを作ってみて、その魅力を解説します。

第1章　名コピーに学ぶ「人生を動かす言葉の型」

アメリカで伝説となった広告コピーがあります。
1974年にはじめて使われた「ウォールストリート・ジャーナル」の新聞広告です。
このコピーで購読者数を劇的に伸ばしたことでも有名です。

このコピーは、新聞の購読を勧めるものでありながら、
読む人の人生にまで想像を広げさせる構造になっていました。

かいつまんで伝えると、こんな感じです。

ある日、二人の若者が同じ大学を卒業しました。
二人とも聡明で、似たような夢を持っていました。
ところが20年後、一人は会社の幹部に、一人は中間管理職のまま。
この違いはどこから生まれたのか――。
実は、幹部になった男はウォールストリート・ジャーナルを読み続けていたのです。

この物語調のコピーは、多くの人に「自分もそうなるかもしれない」と思わせました。
それが人の心をつかんだ理由です。

この「対比と未来のイメージ」を使ったコピーの型は、求人広告にも応用できます。

この方法を使えば、単なる企業紹介を超えて、求職者自身の未来に働きかけるような文章が作れます。
それが、心を動かし、行動を生む力になるのです。

第2章　「未来の自分」が見えるコピーが、人を動かす

求人コピーを書くとき、多くの会社が福利厚生や社風を語ります。
ですが、本当に求職者が知りたいのは「未来の自分がはたらく姿」です。

「この会社に入ったら、5年後、10年後、どんな人生になっているのか」
そのイメージを持てるかどうかが、応募のカギになります。

だからこそ、物語形式のコピーが強い。
同じスタートを切った2人の若者。
でも10年後には、全く違う景色を見ている。
その差がリアルに描かれていれば、自分の未来も重ねたくなるのです。

ただし気をつけたいのは、単なる「成功物語」にならないこと。
読んだ人が、「これは自分の話かもしれない」と感じることが大事です。

また、コピーの中には「学び」「挑戦」「成長」といった言葉も盛り込むべきです。
安心や安定よりも、未来の自分がどうなっているかを描くこと。
それが、若者に刺さる求人コピーになります。

第3章　求人コピー実例：ある二人の10年後

それでは「ウォールストリート・ジャーナル」の広告コピーの「型」を利用して、求人コピーを作ってみましょう。

ある春の日、二人の幼なじみが社会に出ました。

ひとりは堅実に見える銀行に就職。
もうひとりは、未経験から育ててくれるというIT企業を選びました。

それから10年――。
ふたりは同窓会で久しぶりに再会しました。

銀行に入った彼は、真面目に働き続けました。
でも、支店の統廃合、AIによる業務自動化が進み、
彼の部署は縮小され、ついにリストラの候補に。

一方、わが社『AIクリエイション』に入社した彼は、
ゼロからAIエンジニアとしてのスキルを学びました。
今では年収800万円を超えるプロとして活躍中。
自分の力で未来を切り開いています。

同じスタートだったふたりの人生が、ここまで違ったのはなぜか。

それは、10年前の「選択」にありました。

『AIクリエイション』には、AI技術を基礎から学べる研修制度があります。

プログラミング経験がなくても、段階的にスキルを習得でき、
誰でもAIエンジニアとしての第一歩を踏み出せる環境が整っているのです。

実際に多くの社員が、異業種から転職し、第一線で活躍しています。
文系出身者や販売職出身のメンバーも、今では最先端のAIプロジェクトをリードしています。

挑戦する人に、チャンスを。
それが、私たち『AIクリエイション』のポリシーです。