大事なのはユーザーの「変化」

商品(サービス)についての紹介やアピールは済ませました。

ここで大切なのは、「この商品(サービス)を使っていただいたら、こういう変化が訪れますよ」というイメージです。
変化するのはユーザー(の暮らし、仕事etc.)です。

「これまでかかっていた出費が〇〇%も節約できました」
「毎日〇〇分も時間の余裕が生まれました」
「肌がすっかり白くなり、化粧のノリもよくなりました」
「プロに頼んでいた作業が、自分でできるようになりました」
「家族の間にコミュニケーションが生まれました」

これまで商品サイドのことを訴えていたのですが、大事なのはユーザーサイドです。
その商品(サービス)を使うことによって、ユーザーにはどういう変化が訪れるのか、そのイメージを植え付けてあげます。

「変化」の描き方

「変化」を描くやり方はいろいろあります。

「ユーザーの声」のように、実際にユーザーにインタビューできるのなら、そうしてもいいでしょう。
よく通販番組などで見かける映像です。
ユーザー自身が「この商品を使ってみたら、こういう効果がありました」と証言してくれるのですから、効果的です。
有名タレントなどが出演していますから「当然、ギャラは支払われているんだろう」と思いながらも、何かその効果を信じる気になります。

実際に商品(サービス)が使われているシーンを撮影して挿入するのもいいでしょう。

ユーザー自身の手で使う商品なら、その使い勝手を映像で確認することにもなります。
「女性の手でもらくらく使えます」みたいな、商品の見せ方にもなります。

数値やグラフで、効果を図示するのもいいかもしれません。
ここで大切なのは、実際にユーザーに使われた結果のデータだと思わせることです。

ツカミで使ったデータは新聞やWebサイトからの転用でもいいですが、ここのデータは自社のユーザーからもらったオリジナルであることは、はっきりわかるようにしておきましょう。

係り結びの関係

さらに、高等テクニックを紹介するならば、この「変化」のパートを、最初の「ツカミ」のパートと呼応するように作ると、効果的です。

たとえば、ツカミのところで家事に追いまくられている主婦を登場させる、という案を紹介しましたが、ここでその主婦が再登場してロボット掃除機を使うようになって、生活の変化がどのように訪れたかを語ってくれると、「腑に落ちる」結果となります。

さらに、「印刷物と映像の特性のちがい」のところで、映像で一番印象に残るのは「ラス前」と書きましたが、この「変化」をラス前に持ってくることにより、その印象がしっかりと一番残せるということになります。

全体が5分であれば、この変化のパートは1分ないし1分半くらい。他のパートに比べてゆったりと時間を使うといいでしょう。

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