シナリオは映像の設計図である

一般の方々は「シナリオ」といってもピンと来ないかもしれません。
一番最初にイメージするのは、映画やドラマのシナリオでしょう。
映画やドラマも映像作品ですので、シナリオの持つ意味は同じです。
簡単に言うと、シナリオというのは「映像作品の設計図」です。
建築では、建物を建てる前に詳細な設計図を作ります。

設計図を作らないと、建築費の見積もできませんし、材料の発注もできません。
大工さんや電気屋さんといった建築にかかわる人々の手配もできません。

映像でも同じことです。
シナリオが出来て初めて、何をどのように作るのか、が明らかになります。
発注者(クライアント)と制作者(クリエイター)のコンセンサスがとれます。
同時に制作会社やディレクターと、カメラマンや照明マンといったスタッフとの意思疎通もできます。

シナリオから、映像の制作がスタートするのです。

次項「映画のシナリオと商業映像のシナリオ」に続く