構成とは「間取り図」である
建物を建てる時、普通はいきなり設計図を描いたりはしません。
たとえば、あなたが注文住宅を建てるとします。
自由に設計ができるとして、最初に何をするでしょうか?
たぶん、間取り図のようなものを描くんじゃないでしょうか。
居間と台所の関係はこんな感じ。
各自の個室は、それぞれ何階に設けるとか。
設計図は素人が描いたりできませんが、間取り図ならなんとか描けます。
設計士さんに施主としてのイメージを伝えるためにも間取り図を描いてみるのは有効でしょう。
映像の設計図であるシナリオを書く時も、最初からシナリオを書くのではなく、まずこの間取り図に相当するものを描いてみることです。
そうすると、全体を見通すことがやりやすくなります。
シノプシス
プロのシナリオライターの間では、こういう間取り図的なものを「シノプシス(梗概/あらすじ)」と呼んだりします。
クライアントとの意思確認でも、最初はあえて詳しい書き込みをしないで、シノプシスを提出して叩き台にしたりするのです。
この段階で、「説得のロジック」を構築します。
どういう順番で情報をぶつけていくことによって、視聴者にどういう印象を与えていくか。
そして、どうやって商品に興味を持たせるか、その仕組みを組み立てていくことなのです。
まず、シノプシスレベルで、5分の販促映像の組み立てを考えてみることにしましょうか。
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