販促映像の構成は「起承転結」じゃいけない、と言いましたが、ではどういう言葉になるのかご説明しましょう。

  1. ツカミ(導入)
  2. 紹介
  3. アピール
  4. 変化
  5. 締め

販促映像はこの5つの要素で組み立てるとわかりやすいものになります。

1.の「ツカミ」というのは演芸の言葉です。
「掴む」が語源で、観客の心を掴むということです。
最初の30秒~1分ほどで、まず視聴者の心を掴みます。

2.の「紹介」ですが、これは今から見せる商品(あるいはサービス)は何かということを端的に相手に伝える、ということです。
説明するのではありません。紹介するのです。

3.の「アピール」では、商品(サービス)の特徴を訴えます。
特徴というか、魅力です。この商品は、このように素晴らしい点があります、と訴えます。

4.の「変化」は、商品(サービス)の「効果」といってもいいでしょう。
この商品を使うことによって、ユーザーに訪れる「変化」を訴えます。

5.の「締め」は、締めくくり、エンディングです。
相手に、商品を印象づけて、興味を持たせたまま終わらなくてはいけません。

ど真ん中ストレート

最初にも書きましたとおり、これは非常に正攻法で、かつストレートな構成のパターンです。
野球でいえば直球です。

プロのシナリオライターであれば、必ずしもこのようなストレートな構成を提案してくるとは限りません。
さまざまな変化球を用意しています。

しかし、最初から変化球を投げようとしても、ストライクゾーンには届きません。
だから、ごくストレートな構成を用意してみました。

それぞれのパートの考え方を、次から説明していきます。

次項「ツカミ(導入)のパート」に続く